Merit
推奨販売
メリット
スーパーマーケットの売上を向上させるためには、店舗に適した販促方法を行うこと。実質調査と分析が重要となる集客や、伝え方がポイントとなる訴求方法など、自店舗に最も効果的な方法を見つけましょう。また、店舗として売り出すべき要素は安さだけではありません。美味しさ、利便性、安全性、接客などを強みとすることが、売上向上のカギとなります。
集客を強化するためにまず行うべきことは実態調査です。実態調査とは、来店客の人数や属性、ニーズ、悩みなど消費者についての調査すること。店舗に対する意見や要望、評価など、競合店についての情報も広く集めましょう。
そして、調査によって得られたデータや情報を分析します。そこから自店舗の強みや問題点、現状とのギャップを把握することが重要。問題点が見つかり、何をどう改善して、目標を実現していけば良いかが見えてきます。
次に、店舗として「誰に」「何を」売りたいのかを仮説化しましょう。主婦、学生、サラリーマンなど、客層によってどんな商品が売りやすいかが変わります。メインターゲットを設定し、ニーズに合ったサービスを提供し、その上でオリジナリティや競合との差別化を設計しましょう。何をどのように提供できるか(または提供したいか)、店舗の強みや独自の魅力をアピールし、消費者に「行きたい」と感じてもらうことです。
集客強化では、魅力付けによって「行きたい」店舗になるよう設計しました。訴求強化では消費者に対し、「買いたい」動機付けを行います。動機付けは、ターゲットにどのように伝えるかがポイントです。若い年代がターゲットであれば、SNSの活用が有効的でしょう。チラシなどの広告媒体では、配布エリアの規模やコスト面など、運用的な設計が重要となってきます。またどちらの方法も、ターゲットに合わせた表現方法で訴求することです。
店頭販促も売上に大きな効果を果たします。まずは、消費者が店内を歩いているだけでも購買意欲が高まるような売り場全体のイメージを設計しましょう。特に訴求したい注力商品の売り場を特定すること。ポスターや看板などのPOPで視覚的に訴求するのも効果的です。
また顧客に商品を理解してもらう手段として、商品の魅力を直接伝える推奨販売も定期的に行いたいもの。当日の売上アップとリピーターの獲得が見込めます。ただし、リアルタイムで顧客が注目する販促を確立するためには、スキルの高い推奨販売員が必須となるでしょう。
売上向上のカギは価格の安さだけではありません。消費者にとって「美味しい」ことは、商品を購入する理由で最も重視する点です。たとえ安かったとしても、美味しくなければその買い物は「失敗した」と感じます。特に日本人は食に対してこだわりを持つ人が多く、品質の良いものを選んで購入した場合、価格以上の満足が得られれば「良い買い物をした」と思えるのです。
日本では、ショッピングに利便性を求める人も多くいるという点にも注目しましょう。24時間営業のコンビニエンスストアは商品価格が決して安いわけではないのに、年々売上が伸びているのは利便性が高いから。近年ではスーパーマーケットでも営業時間の長い店舗が増え、夜遅くに利用したいサラリーマンやOLにも需要が高まっています。
近年日本では、賞味期限や産地の偽装問題も起き、より安全で安心できる商品を求める消費者が増えています。価格が多少高くなっても、安心して食べられることが第一。食品を扱う店舗では衛生管理や品質管理を徹底し、安全な「食」を提供することが求められます。「安心安全」にお金を出すことを惜しまない消費者が多くいるのです。
反面、安ければ接客が悪くても構わないと思う消費者は少ないことにも着目すべきです。誰でも感じの悪い店には行きたくないもの。店舗の品格や接客は、集客を大きく左右するでしょう。消費者に満足してもらえる接客を提供するためには、スキルの高い推奨販売員の導入が有効的。接客のプロである推奨販売員によってリピーターも増え、売上拡大へと繋がります。