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アパレルショップの売上は、どれだけ多くの人にブランドが知られているかにかかっています。そのため、ショップブランドの情報を発信する宣伝媒体を持たなければ、売上はいつまでたっても伸び悩むでしょう。また、現在以上に顧客を増やすための店舗デザインも考えなければなりません。今回はアパレルショップの売上を伸ばす考え方や方法をご紹介します。
ブランド認知度が高くなければ、アパレルショップの売上が伸びることはありません。さらに、自店舗のコンセプトに興味がない人を集客しても、商品を購入してくれることはないでしょう。このようにアパレルショップは、集客力や売上をアップさせるのが難しい業界です。だからこそ、「誰」に「何」を伝えたいのかを明確にした宣伝が必要になってきます。集客率を上げるために必須なのは、ターゲット層を絞ること。ターゲットを決めると、宣伝方法も効果的なものになってくるでしょう。
まずは、ターゲット層に店舗のことを知ってもらう宣伝活動を行います。アパレルショップの宣伝では、SNSを活用するのがおすすめ。たとえばツイッターなら、リツイート機能で情報拡散が期待でき、インスタグラムでは写真を使うことで店舗の雰囲気・コンセプトが伝わりやすくなります。そのほかのSNSもターゲット層に合わせて使い分けると、より情報が広く届きやすくなるでしょう。店舗の伝えたいことが、最も伝わりやすいSNSを活用してみてください。
じつはカタログも、送る相手を厳選すれば売上アップにつながります。カタログを送る顧客は、直近1年間のなかで購入金額が高かった上位10%の層。カタログでは店舗スタッフなどの身近な人をモデルに用いて、リアリティを演出しましょう。コンテンツは縦売りした品番のもので作成し、商品の必要性をプラスして読み物テイストにまとめるとベスト。この方法で売上を上げられるほか、カタログを送らない顧客に対してはSNSやWEBサイトでの宣伝を行うので、コスト削減にもなります。
プロパー時期の売上の約7~8割は、購入金額上位30%の顧客によって成り立っています。しかし、この上位30%の顧客は、セール時期になると約2~3割の売上に。つまり、たくさん商品を購入してくれる顧客ほど、セール時期はお金を使っていないのです。そのためセールや福袋にコストをかけすぎることはありません。セールでは本当に在庫品をさばくだけで、予算を新規商品の仕入れに費やしたほうが、売上は上がるでしょう。
VMDとは「ビジュアル・マーチャンダイジング」の頭文字をとったもので、人の視覚に刺激を与えて購買意欲を高める、ビジネス手法のひとつです。VMDは3つの要素から成り、それぞれをVP(ビジュアル・プレゼンテーション)、PP(ポイント・プレゼンテーション)、IP(アイテム・プレゼンテーション)とよびます。簡単に言ってしまえば、商品が見やすく、買いやすい売り場であることが、アパレルショップでは大きな販促となるのです。
売り場の中核を担うディスプレイを指します。ショーウィンドウのディスプレイがまさしくそれにあたり、ブランドのイメージやコンセプトを表現し、見ている人に印象づけるのが役割です。
PPとは強く売り出したい商品や、特に目立たせたい商品を飾るディスプレイのことです。よく用いられるのはマネキン、あるいは棚上のディスプレイではないでしょうか。VPで入店した顧客を、より長く店内に滞在させる効果があります。
商品を魅せる展示方法がIPとなります。たとえば、顧客が買いたいと思うような商品がすぐに手の届くところに置いてあったり、似たような商品を比較できる位置に置いたりと、その方法はさまざま。購入率を高める工夫がこれにあたります。
集客率を上げる内装づくりでは、ブランドスキル以外に空間デザイン力も求められます。より魅力ある店内にするためには、VMDラウンダーを導入するのが効果的です。VMDラウンダーは、ブランドイメージをもとに店内の内装やレイアウトを作り上げます。より知識があり優秀なVMDラウンダーにお願いできれば、売上大幅アップも十分見込めるかもしれません。