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コラム
ラウンダーの仕事は店舗の担当者と直接コミュニケーションをとるため、営業の仕事に近いと言われます。具体的に営業の仕事との違いとは何なのでしょうか?
営業の仕事は営業活動がメインです。一方、ラウンダーも店舗担当者との交渉や販促活動を行いますが、同時に店舗担当者の反応を自社の営業担当者などに報告するのも重要な業務になります。
営業とラウンダーは、売り込む商品は同じですが、商談相手が変わります。営業の場合は、小売店への直接営業よりも本部商談が主。本部商談では商品アピールとあわせて、実際に小売店でどのように陳列するかといった販促プロモーションに関しても企画を通します。
ただし、実際に店舗でその販促プロモーション通りに処理されるのは2~3割程度と言われています。そこでラウンダーが営業と店舗の橋渡しをする形で入り込み、本部商談で決まったプロモーション内容を具現化するのです。
営業担当者の仕事は、「価格設定をどうするか」「どの程度仕入れてもらうか」といった大枠の商談。そしてラウンダーの仕事は「店舗が仕入れてくれた商品をどのようにして売るか」という提案です。ラウンダーは、陳列や商品POPなどより消費者に近い視点で販促を行うことになります。
ラウンダーは、時間的な融通が利くことが大きなメリットです。また未経験で始められるということもあり、主婦の方がパートとして働くケースなども多くあります。
一方、営業職は歩合給の場合も多く、拘束時間が長いのが一般的です。できるだけ稼ぎたい方に向いていますが、逆に自由にできる時間を長く確保したい方には不向きと言えます。仕事に充てられる時間でどちらを選ぶか決めるのがよいでしょう。
ラウンダーと営業職は、どちらも資格や経験がなくても働ける仕事です。商品知識は仕事を始めてから覚えればよいので、まずはコミュニケーション能力があれば大きな問題はありません。ラウンダーと営業職は、「やってみたいけど経験がない」「以前やっていたけどブランクがある」という方でも飛び込みやすい職種だと言えそうです。
ラウンダーと営業は仕事の性質は似ているものの、業務内容や商品への関わり方が異なります。ラウンダーや営業を目指すなら、どちらが自分に最適か、一度考えてから応募するのがいいでしょう。