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年末年始はお店の書き入れ時です。売上アップのチャンスですが、成果を出すためには、売場に「どの商品をどれぐらい置くか」をじっくり検討しなければなりません。店舗状況を予測し、ベストな戦略を立てましょう。予測される店舗状況ごとに、具体的な訴求方法をご紹介します。
店内がお客さんで混み合い、商品が多く売れるのは、年末年始期間の理想的な状況です。期間を通して同じ状態を維持することが、売上アップのポイントとなります。まずは売れ筋の商品や話題の商品を、入り口正面などいちばん目立つ場所に配置すること。そして、欠品が出ないように商品を絞り込み、在庫を確保しておきましょう。
店内はお客様で混んでいるのに、商品がなかなか売れない状況は危険信号です。立地条件によりお客様が入店しやすい環境であっても、欲しい商品がなければ売上は伸び悩む一方。訴求商品を見直し、ターゲット層で話題となっている商品を置くなどの対策が必要です。
年末年始の期間でも、客数、商品の売れ行きともに普段と変わらないと予測される場合は、例年の売上推移を徹底的に検証しましょう。需要の少ない商品を仕入れすぎて在庫過多になってしまったり、年末年始に特化した商品が欠品となったりしないよう調整してください。
客数は普段通りでも売上が良いのは、高単価商品がそれなりに売れているためです。しかし、年末年始は競合店とのチラシ商戦が繰り広げられるため、いかに単価を下げずに話題商品のアプローチを行うかがポイント。売れている高単価商品の在庫数は要チェックです。
これは年末年始に限らず、早急な対策が必要です。代わり映えのない売場に、お客様が飽きてしまってることが考えられます。商品も価格も他店と同じなら、お客様はあえて足を運んではくれません。目玉商品や話題の新商品をしっかりとアプローチし、競合店との差別化を図りましょう。
年末年始という特別な期間には、万全な対策で確実に売上アップを狙いたいものです。そのために大切なのは、固定観念に捕らわれないこと。従来の経験だけに頼らず、売上推移を徹底的に検証し、変化し続ける需要の変化を把握しましょう。話題商品を上手に使って、仕入れ数、陳列の見直しなど、幅広いアプローチで訴求方法を画策してください。