集客率を上げて売上をアップさせる書店の販促

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Effect

ラウンダーに
期待できる
効果

売上が低迷している書店が
生き残るためには?

近年では、経営難の書店が増え閉店に至るケースも少なくありませんが、その大きな要因は電子書籍の拡大です。年々売上を伸ばす電子書籍に対し、本は減少の一途をたどっています。書店が生き残るためには、書籍と雑誌の販売割合を見直したり、書籍以外の商品を併用販売したり、本の知識を持つ書籍ラウンダーの導入などの対策が必要です。書店における、効果的な集客と店頭販促の具体的な方法をご紹介しましょう。

減少する紙の出版物と
増加する電子書籍

全国出版協会が2017年に行った市場調査によると、紙の出版物の売上は前年に比べ6.9%減っています。その内訳は、書籍が3%、雑誌が10.8%の減少という結果でした。反対に、電子書籍の前年売上費は16%増で、コミック誌17.2%、書籍12.4%、雑誌12%という内訳です。2015年から紙の出版物は年々減少し、電子書籍は増加の一途をたどっていることからも、書店では生き残るための対策が急務となっています。

書店の売上をアップして
生き残るための対策

書籍と雑誌の
販売割合を見直す1

書籍や文庫本はベストセラーや人気作家作品に売上集中

紙の出版物の売上が減少していると言っても、本の種類の特性によって差が出るようです。書籍ではベストセラーに売上が集中することは通例ですが、メガヒット商品がある年とない年では売上高が大きく変わってきます。文庫本については、人気作家以外の商品は2015年から年6%台の減少が続いており、危機的状況と言ってもよいでしょう。しかし実用書や児童書などは、変動が少なく安定した売上を維持しているようです。

書籍と雑誌の売上割合は3対7

日本書店商業組合の調査によると、店舗に置く商品の割合を「書籍:雑誌=3:7」としている書店が最も多いことがわかりました。商品の6割以上が雑誌である店舗は、全体の約66%を占めています。

雑誌の販売割合を多くすると、集客に繋がり客単価も高くなることがメリットです。しかし雑誌自体の売れ行きが減少している現在、雑誌の割合が多い書店ほどリスクが高くなることは無視できません。売上が大幅に減少した書店では、商品の販売割合を見直してみることもおすすめします。

印象的でオリジナリティのある
手書きPOP2

お客様の視線を集め、購買意欲を高めることができるPOP。書店の代名詞ともいえる販促ツールが「手書きPOP」です。1枚のPOPがその本を有名にした、というエピソードもあるほど、手書きPOPは店員さんの力量次第で高い販促効果を発揮します。

あらすじのみだったり、本の帯に書かれてあったりするキャッチコピーを書くだけでは、手書きの意味がありません。本を読んでみて友人や周囲の人に「教えてあげたい、伝えたい」と思ったこと、誰に読んでもらいたいかを書くことがポイント。例えば「●●な人におすすめです!■■って知ってますか?~(自分の感想を簡潔に書く)」などです。

他商品との併用販売で
売上がアップした事例

書店と文具店の
複合ショップ1

書店の中に文具売場を設けた複合店舗では、お客様の来店動機が文具購入であっても、自然と本売場にも立ち寄る流れが定着しています。もちろんその逆のパターンもあり、集客率と客単価のアップに繋がった事例です。このように、複合店舗の利点は相乗効果が生まれること。売上が低迷している書店でも、文具を販売するという手段でリスクヘッジし、経営状態をキープすることができました。

カフェ併設の書店
「ブックカフェ」2

近年、人気を集めているのが「ブックカフェ」。カフェを併設し、お茶やコーヒーを飲みに来るお客様をターゲットとした、新しいスタイルの書店です。お茶を楽しみながらゆっくりと本を読んだり、コーヒーを片手に本を選んだりできることがメリット。雨の日は特に集客率も高くなり、滞在時間も長くなるようです。コーヒーだけではなく、ビールやカクテル、スイーツ、ランチなどさまざまなサービスを提供しているブックカフェもあります。

Rounder

書店ラウンダーの導入

書店ラウンダーは、書籍の在庫確認や欠本の補充、店舗へ新刊の情報提供などがメイン業務です。そのほか、売れるための陳列やレイアウト、フェア企画の立案やPOP製作も行います。本はどの店舗で購入しても同じなので、さまざまな工夫を凝らしながら他店と差別化を図ることが求められるのです。また、ターゲットとなる読者層を想定し、著者やストーリーの魅力を存分に伝えるためには本の知識も必須。スキルの高いラウンダーが、書店の売上を上げるカギとなるでしょう。

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